日本指揮者協会
Nippon Conductors Association
ごあいさつ
『日本指揮者協会』第六代会長
大友直人
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(c)Rowland Kirishima
あまりにも突然の秋山和慶先生の御逝去から半年以上が過ぎた昨年のある日、日本指揮者協会の事務局長坂本和彦さんから次期会長就任への打診をいただきました。
幹事の方々から秋山先生の後任として推挙があったということでしたが、私は即座に適任ではない旨お答えしました。
指揮者協会の近年の活動や状況への認識が全くできていない上に、指揮者としての実力も実績も不十分な私が会長に相応しいわけがありません。なにしろ40年以上の幽霊会員なのです。
それにもかかわらず坂本さんからは今一度考えてみてほしいとのお言葉をいただきました。
私が指揮者協会の会員にお誘いいただいたのは今から45年近く前のデビュー間もない頃でした。当時の会長は朝比奈隆先生でした。その頃に2回ほど朝比奈先生を囲んでの会合に出席し、先生からさまざまな興味深いお話しをうかがいました。その際に指揮者協会は戦後の音楽界の黎明期に10名ほどで始めた親睦会だったということもお聞きしました。このメンバーはまさに戦後の音楽界を切り拓き、現在私達が共に活動している多くのオーケストラの生みの親であり育ての親の方々です。考えてみると私自身はその世代の先輩方から直接教えを受けたりお話しをうかがうことができた最後の世代のひとりかもしれません。そう思うと、指揮者協会の諸先輩方の努力と功績の上に成り立っている我が国の音楽界の歩みやエピソードなどを会員の皆さんと共に語り継ぎ、共有し次世代の音楽界への橋渡しの場を作ることが私にできるわずかな使命かと思い、会長をお引き受けすることにいたしました。現在、日本の多くの優秀な指揮者が日本のみならず世界を舞台に活躍しています。新たな会員の入会も積極的に進めたいと思います。多忙な皆さんがスケジュールを合わせることは容易ではありませんが、可能な限り年に一度くらいは有意義な集いの場を設けたいと願っています。温かい御協力を賜れれば幸甚です。